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汗をかくシーンで起こりやすい「低ナトリウム血症」

2016-08-31

執筆:桜 イクミ(管理栄養士)
暑い日が続いていますが、汗をかくことも多いため水分補給の機会も多いと思います。水分の摂取の仕方によっては危険な「低ナトリウム血症」につながることがあります。
この低ナトリウム血症、いったいどういうものなのか、正しく理解し、予防につなげていきましょう。

■低ナトリウム血症ってどんなもの?
ナトリウムはミネラルの一種で、体内の水分と塩分のバランスを調節する身体にとって重要な働きがあります。
ナトリウムは食塩(ナトリウム+塩素)の構成要素であり、身体の中には食塩としてとりいれられています。
通常は、ナトリウムの濃度を一定に保つ働きがあるのですが、この働きが正常に働かないことで、血液中のナトリウム濃度が極端に低くなることを低ナトリウム血症といいます。具体的には血液中のナトリウム濃度が135mEq/l未満(基準値135~145mEq/l)の状態を指します。
例えば、心疾患、腎疾患、肝不全などの病気で起こりやすくなります。
身近な原因としては、嘔吐や下痢、大量の発汗によるナトリウムの損失、さらには誤った水分摂取によるものです。
誤った水分摂取によって引き起こされる状態に「水中毒」というものがあります。
これは大量の水分摂取により身体の中の電解質のバランスが崩れるというもので、低ナトリウム血症もこの状態のひとつにあたるものなのです。

■熱中症予防のための水分補給法に注意!
近年の傾向として、熱中症予防のために水分補給をしっかりと、こまめに行うということが推奨されています。スポーツをする際にも、「水分補給はのどが渇く前に」という考え方が浸透しています。
運動中の人が、こまめに水分補給をしている光景はよくみかけますが、じつは誤った水分補給が低ナトリウム血症を引き起こすことがあるのです。
水分補給は汗をかいた分だけ行うのが基本です。必要以上に水分を摂取してしまうと、血液中のナトリウム濃度が薄くなってしまうため。

■意外と怖い低ナトリウム血症の症状!
わずかな不足であれば、症状が現れない場合もありますが、不足の程度が大きくなると、だるくなる、頭痛、吐き気、筋肉のこむらがえりが起こるなどの症状が出てきます。
重症になると、呼吸困難や脳障害、意識障害などの危険な状態に陥り、最悪の場合は死に至るケースもあるといいます。

■低ナトリウム血症の対策法は
「水分補給はのどが渇く前に」ではなく、「水分補給はのどが渇いたら」へと変わってきています。かといって、水分摂取量が少ないと、熱中症になる可能性もあります。
ここでは、水分摂取の3つのポイントをご紹介します。

1.水分をがぶ飲みしない
がぶ飲みをすることで、ナトリウム濃度が薄くなってしまいます。失った分だけ補っていくことが基本になります。
1日の中でヒトの身体から出る水分量は、尿や便が約1000~1500ml、呼吸や皮膚からの蒸発など、生理的に失われるのが約1000ml。合計2000~2500mlです。
身体に入る水分は、食事が約1,000ml、身体の中での代謝水が約200mlですので、不足を補うためには飲料水として1日約800~1300ml必要になります。
さらに汗の量が増えると、その分必要な水分量が増加します。ただ、1日の必要な水分量を一気に大量に摂取しては低ナトリウム血症のリスクとなります。1回に100~200ml程度ずつ摂取することを心がけましょう。

2.水分の質

食事が摂れていて適度な発汗量であれば、水だけの摂取で十分ですが、発汗量が多い場合にはナトリウムの補給が必要。ですので、「経口補水液」による補給が理想的です。
というのも、水分の吸収には「温度」「塩分濃度」「糖分濃度」が関係しています。最も水分を吸収しやすい温度は、コップの表面が汗をかく程度の5℃~15℃、塩分濃度は0.1~1.3%、糖分濃度は1.0~3.0%です。
これにあたるのが「経口補水液」なのです。そのため、食べられない場合には「経口補水液」を活用するということも、低ナトリウム血症の予防に有効です。

3.水分摂取のタイミング

水分の摂りすぎを防ぐために、「のどが渇いたら」補給するということがいわれています。失った分を補給していくことが大切になるので、少量をこまめに摂ることをおすすめします。
高齢者の場合は、のどの渇きに気がつきにくいため、定期的に摂取するなどの配慮が必要です。
このようなポイントを意識して水分を摂取することが大切ですが、食事をきちんと摂ることもまた重要です。
普通に生活する上では、3食きちんと食事をしていればナトリウム不足になることはないといわれていますが、食事の欠食があるとナトリウム不足に陥りやすくなります。夏場は食欲が落ちてしまうことも多いでしょうが、食べやすいものを食べ、欠食しないよう心がけることが基本になります。

■夏だけではない!?低ナトリウム血症
夏は水分補給の機会が多く、汗をかくことも多いため、身体の電解質のバランスが崩れて低ナトリウム血症を起こしやすくなります。ですが、ホットヨガなどの汗をかく運動などでも発症しやすいです。
夏だけでなく、季節に関係なく対策していきましょう。
<執筆者プロフィール>
桜 イクミ(さくら・いくみ)
管理栄養士・健康運動指導士・フードスペシャリスト
株式会社 とらうべ 社員。病院での栄養管理・栄養指導の経験を経て、現在は企業で働く人の食と健康指導を行っている


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