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「発達障害」とはなにがどうなの?見分けられる?

2018-07-28


執筆:山本 恵一(メンタルヘルスライター)
医療監修:株式会社とらうべ

この頃は「発達障害」に注目が集まっています。
ドラマの主題に「アスペルガー症候群」が取り上げられるなど、メディアの影響もあるでしょう。

また、以前は子どもの障害というイメージが強かったのに対して、最近では大人の障害でもあることが判ってきました。
社会的影響が小さくないことも、注目される要因かもしれません。
今回はこの発達障害について、詳しく見ていこうと思います。

1.発達障害とは

「子どもが発達していくプロセスで発現する、認知や行動の偏りや遅れ」を発達障害といいます。

だいたい3歳くらいには症状がハッキリと現れること、しかし、早期に発見して対応していけば、社会に適応することは十分に可能なこと、原因は中枢神経系(脳)の機能障害にあることなどが共通する特徴です。



現在のところ、発達障害をどのように診断するかは流動的で、WHOアメリカ精神医学会で診断名が異なっていたり、文部科学省が部分的(学習障害)に外国とは異なった見解を出していたりと、専門家の見解が統一していなくて分かりにくいところかと思われます。

けれども、大きく分けると次のような種類が挙げられます。

●知的障害

知能の障害(IQ:知能指数や社会生活への適応能力が低い)

●自閉症スペクトラム障害(ASD)

知的障害を持つ重度の「低機能自閉症」から、知的障害を持たない軽度の「アスペルガー症候群」まで、個人差があります。
「社会性の未熟さ」「コミュニケーション障害」「常同行動:特定のことへのこだわり」といった、いわゆる「三つ組みの特徴」をかかえています。

●注意欠陥多動症(ADHD)

注意力散漫、落ち着きのなさ、思慮のない行動と、不注意・多動・衝動性を特徴とするセルフコントロールの障害です。

●学習障害(LD)

おもに「読む」「書く」「計算する」の3つの学習のどれかに著しい困難があって、努力しても学習成果が上がらない障害です。

2.日常生活ではどんな感じ?

子どもの場合、集団生活の中でどこか普通とは違って風変わりに見えたり、気になるところがある印象をもたれがちです。

たとえば、先生の話がわからず授業が理解できない、忘れ物が多くてよくしかられる、友だちとのかかわり方が分からず孤立する、感情が抑制できずにパニックになる、我慢できないなどが、よく挙げられます。

大人の場合は友だちができない、異性と交際できない、注意力・集中力がない、就職できない、職場で孤立する、結婚生活が不安、ひきこもりになってしまったなど、「生きにくさ」「社会的な不器用さ」として経験されることが多いようです。

子どもも大人もどちらの場合も、こうした傾向は発達障害に限ったことではなく、一般に社会的に未熟であるとか、人間関係が得意でないと誰にでも起こりうるでしょう。

その意味では、専門家でなければ発達障害を見分けるのは難しいと言えます。

3.サリーとアンの課題:心の理論

あなた自身に発達障害の傾向があるのかどうか、見分ける一つの方法として、「サリーとアンの課題」があります。

次の文章を読んで答えてください。

・部屋にサリーとアンの二人がいます。
・サリーはおやつのパンを自分の「バスケット」に入れてから、部屋を出ていきました。
・すると残ったアンは、サリーの「バスケット」からパンを取り出して自分の「箱」の中に入れたあと、部屋を出ました。
・さて、部屋に戻ってきたサリーはパンを「バスケット」と「箱」のどちらから取り出そうとするでしょうか?

あなたの答えはどちらですか?「バスケット」でしょうか「箱」でしょうか?
自閉症の子どもの多くは、「箱」だと答えるそうです。

サリーの立場(=相手の立場)に立ってみると、答えは簡単です。
アンが箱にパンを入れ替えたのを見ていませんから、正解の「バスケット」と答えられます。
ところが、自閉症の子どもは、相手の立場に立つということがわからないので、自分がみたままの事実、つまり「箱」だと答えるというのです。

よく発達障害者は「空気を読めない」、状況に応じた柔軟な対応ができない、相手への配慮ができずに、終始、自分のペースを貫くなどといわれるのは、こうしたことが影響しているでしょう。

ちなみに、相手の心を推測する機能は「心の理論」と呼ばれています。

4.発達障害か非定型発達か

発達障害というと、何か「遅れている」「劣っている」というイメージがつきものです。

実際、最近注目されてきた大人の発達障害は、職業や日常生活など社会生活に適応できずに、さまざまな失敗や、周囲への迷惑をかけていることが、診断法が発展したことで「発達障害」だと判明してきた結果でもあるでしょう。

また、高度情報社会・高度組織化社会では、こうした人たちがいちばん取り残されて目立ってしまうのかもしれません。

そもそも、人の発達は一人ひとり違うというのが現実ではないでしょうか。

みんなと同じに同じペースで発達していく「定型発達」だけがよいというのは、発達もまた、一人ひとり個性的であるということを認めないことになるでしょう。

「発達障害」と呼ぶのか、「非定型発達」と理解するのか、今後、議論の輪が拡がれば良いと思います。

<執筆者プロフィール>
山本 恵一(やまもと・よしかず)
メンタルヘルスライター。立教大学大学院卒、元東京国際大学心理学教授。保健・衛生コンサルタントや妊娠・育児コンサルタント、企業・医療機関向けヘルスケアサービスなどを提供する株式会社とらうべ副社長
<監修者プロフィール>
株式会社 とらうべ
医師・助産師・保健師・看護師・管理栄養士・心理学者・精神保健福祉士など専門家により、医療・健康に関連する情報について、信頼性の確認・検証サービスを提供


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