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3人に1人が悩んでいる「頭痛」の種類とその対処法

2017-10-15

頭痛の女性


執筆:井上 愛子(保健師、看護師)
医療監修:株式会社とらうべ

日本人の3人に1人が悩んでいるとも言われる「頭痛」。
一言で頭痛と言ってもその原因はさまざまで、生活習慣が関係しているものや、命に関わる病気が隠れていることもあります。

頭痛の種類と適切な対処法を知りましょう。

1.日常で起こりやすい頭痛

頭痛は、日常生活でも一時的に起こりやすいものです。

頭痛の男性

たとえばお酒を飲み過ぎた翌日、二日酔いで起こる頭痛。この場合、身体を休めることで症状が落ち着くのであれば、心配する必要はありません。

また、睡眠不足で起こる頭痛や、冷たいものを食べたときに頭が「キーン」とするタイプの頭痛も同様です。

原因となることがはっきりしている場合には、治まるまで様子をみても良いでしょう。
しかし、頭痛の中には、はっきりとした原因がわからないまま、長年続くものもあります。

代表的な種類を順にみていきましょう。

1-1.片頭痛

とくに20~40代の女性に多いと言われる頭痛のタイプで、「ズキン、ズキン」と波打つような強い痛みが、月に数回起こります。

はっきりとした原因はわかりませんが、ストレスや疲労など何らかの刺激により、頭の血管が広がり炎症が生じることで起こると考えられています。

また、頭痛の前兆として、視界にギザギザの光が見えることがあります。片頭痛が起こっているときは、さらに血管を広げてしまう働きのある入浴や運動、マッサージなどを行うと症状が悪化する場合があります。

刺激の少ない静かな部屋で休むようにし、こめかみをアイスノンなどで冷やす対処が効果的です。


1-2.緊張型頭痛

頭の後ろの部分を中心に、頭を締め付けられるような鈍い痛みが毎日のように続く場合には、緊張型頭痛の可能性があります。

長時間のデスクワークなどで同じ姿勢を取り続けたり、ストレスによって血行が悪くなり、首や頭の筋肉が緊張することにより起こる頭痛で、肩や首のコリを伴うことが多くあります。

パソコンやスマートフォンを長時間使用することが多い現代、年齢・性別を問わず発症していて、慢性的な頭痛の原因としては最も多くなっています。
緊張型頭痛の対処としては、血行を改善することが有効です。

入浴やホットパックで身体を温めたり、ストレッチやマッサージを行うこと、また適度な運動や休憩の時間を確保し、頭~首、肩にかけての緊張をほぐしましょう。

ただし、片頭痛と緊張型頭痛両方の症状が繰り返し起こる混合タイプもあります。
そのため、痛みが悪化する場合は、無理をしないようにしましょう。


1-3.群発頭痛

年に数回~数年に1度といった頻度で発作的に起こる頭痛で、発症すると1~2か月にわたって、ほぼ同じ時間帯に毎日、激しい頭痛に襲われるタイプです。

原因ははっきりしていませんが、副交感神経の刺激が関連すると考えられており、涙や鼻水の症状をともないます。

また、目の奥が強く痛むという特徴があります。アルコールがきっかけで症状がでる場合が多いようです。
片頭痛や緊張型頭痛に比べると患者数は少ないのですが、男性は女性の4~5倍多いといわれています。


1-4.二次性頭痛

別の病気などが原因で起こる頭痛を総じて二次性頭痛と呼びます。

虫歯や中耳炎、蓄膿症、花粉症に頭痛の症状が伴ったり、女性の場合は月経やホルモンバランスの変化が関係して頭痛が起こることもあります。
また、さらに気をつける必要があるのは、くも膜下出血や髄膜炎、脳梗塞、脳腫瘍など、脳の病気が原因となっている場合の頭痛です。

突然の激しい頭痛や吐き気を伴う頭痛転倒や事故後の頭痛には特に注意しましょう。

すぐに対応しなければ命に関わる可能性もあるため、疑わしい場合は必ず病院を受診する必要があります。

2.原因と対処法が分からないときは、病院で相談を


頭痛にはこのようにさまざまな原因があります。

ところが「一時的なものだから」とか、「市販の薬で治まるから」と我慢している人は少なくありません。

頭痛薬長期にわたって服用し続けると、薬によって逆に頭痛が悪化し慢性化してしまう「薬物乱用型頭痛」を引き起こすこともあるので、注意が必要です。

頭痛への対処や治療法は日々進歩していて、脳神経外科や頭痛外来では、頭痛専門医に相談することができます。

原因のはっきりしない頭痛に悩まされている人は、症状がでるタイミング・頻度などを記録した上で、一度病院を受診することをおすすめします。

<執筆者プロフィール>
井上 愛子(いのうえ・あいこ)
保健師・助産師・看護師・保育士。株式会社とらうべ社員、産業保健(働く人の健康管理)のベテラン
<監修者プロフィール>
株式会社 とらうべ
医師・助産師・保健師・看護師・管理栄養士・心理学者・精神保健福祉士など専門家により、医療・健康に関連する情報について、信頼性の確認・検証サービスを提供


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